「他の人の視線が気になる」相談から考えたこと

就労支援について

就労支援の現場では、様々な相談を受けることがあります。

今日は、利用者さんから「他の人の視線が気になる」という相談がありました。

よく見かける光景

確かに、作業中にいろいろな人のことを見ている方はいらっしゃいます。

そして、「なぜ見られているのか気になる」「嫌な気持ちになる」という方がいるのも事実だと思います。

これは、就労支援の現場だけでなく、どこの職場でも起こりうることかもしれません。

見る側の気持ち

視線を送っている人は、おそらく悪意はないのだと思います。

内職のような作業で余裕があって、「他の人がどんなことをしているのか気になる」だけなのではないでしょうか。

「あの人は今日どんな作業をしているのかな?」 「新しい作業を覚えているのかな?」

そんな純粋な興味や関心から、つい見てしまっているのかもしれません。

見られる側の不安

でも、じーっと凝視されている側は違う気持ちになります。

  • 怖いと感じたり
  • 「自分が何かしたかな?」と心配になったり
  • 「嫌なことを言ってしまったのかな?」と気にしたり

相手に悪意がなくても、見られている側には不安やストレスを与えてしまうことがあるんですね。

今日の対応

今日は、視線を受けた側の方としか話せませんでした。

その方に、こんな風にお話ししました。

「もしかしたら、○○さんとの会話が楽しいから話したいんじゃないですか?」

「明日、私も気にして見てみますね。もし私のことを見てこられた時に『どうされたんですか?』って優しく聞いてみますね」

両方の気持ちを理解したい

こういう時、どちらが悪いということはないと思うんです。

見る側には見る側の理由があり、見られる側には見られる側の気持ちがある。

支援者として大切なのは、両方の気持ちを理解して、お互いが安心できる環境を作ることかもしれません。

コミュニケーションのきっかけに

「見られている」と感じた時、それがコミュニケーションのきっかけになればいいなと思います。

「何か用事ですか?」 「今日はどんな作業ですか?」

そんな一言から、新しい会話が生まれるかもしれません。

明日への期待

明日は、視線を送っている方とも話してみたいと思います。

もしかしたら、「話しかけたいけど、タイミングがわからない」という気持ちがあるかもしれません。

お互いの気持ちが分かれば、きっと解決策が見つかるはずです。

職場での人間関係

人が集まる場所では、こうした小さなすれ違いはよくあることです。

大切なのは、一人で悩まずに、誰かに相談すること。そして、相手の立場に立って考えてみることかもしれません。

最後に

明日、「どうされたんですか?」と優しく声をかけてみます。

きっと、思いもよらない答えが返ってくるかもしれません。

「実は話しかけたかったんです」 「○○さんの作業が上手で見とれていました」

そんな風に言ってもらえたら、相談してくれた方も安心してくれるでしょう。

人と人とのつながりって、こうした小さなきっかけから生まれるものなのかもしれませんね。


現場で起こる小さな人間関係の悩みも、みんなで解決していけたらいいなと思います。明日の様子もまたお伝えできればと思います。