先日、40代の友人から職場での悩みを相談されました。
中間管理職として、昔気質の上司と若い部下の間で「緩衝材」のような役割を求められているとのこと。話を聞いていて、現代の職場が抱える難しさを改めて感じました。
よくある対立の構図
友人の職場では、こんなことが起きているそうです。
**若い人たちの主張:**労働者の権利として、有給や長期休暇を取りたい。法律で認められているのだから当然。
**上司の言い分:**周りが休めていない状況や繁忙期は避けてほしい。チームワークを考えてほしい。
どちらも、それぞれの立場では正しいことを言っています。
でも現実は、こんな風にエスカレートしてしまうことが多いようです。若い人が「正論」を主張する→上司が感情的になって声を荒げる→若い人が「パワハラだ」「モラハラだ」ともっと上の人に訴える→「精神的な苦痛を受けた」と休職。
友人は「どっちもどっち」と言っていました。
上司の立場も理解できる
友人の話では、その上司は確かに声を荒げてしまってはいけなかった。今の時代、すぐに問題になってしまう。もっと対話ベースで穏やかに話し合うべきだった。
でも、その上司は昔からの現場気質の人で、ずっと男性ばかりの現場で働いてきた。最近になって女性の雇用が必要になり、受け入れたものの、どう対応していいかわからない状況だそうです。
今回問題になった女性社員は、高校を卒業してすぐに入社した方。法律の知識もしっかりしていて、自分の権利をきちんと主張できる。でも、職場の空気や先輩たちへの配慮という部分では、まだ経験が浅い。
世代と環境の違い
この問題の根っこには、世代や環境の違いがあるように思います。
昔気質の上司は、「みんなで支え合う」「我慢も必要」という価値観、男性中心の現場での経験しかない、権利主張よりも協調性を重視。
若い女性社員は、法的権利への正しい知識、ワークライフバランスを大切にする価値観、平等な扱いを求める気持ち。
どちらも間違っているわけではないんですよね。
友人のような中間管理職の立場の人は、本当に大変だと思います。上司には「若い子をもっとうまく指導してくれ」と言われ、部下には「上司のパワハラを何とかしてください」と言われる。どちらの気持ちも分かるからこそ、余計につらいのかもしれません。
対話の必要性
この問題を解決するには、やはり「対話」が必要だと思います。でも、感情的になってしまった当事者同士では、なかなか建設的な話し合いは難しい。だからこそ、友人のような中間管理職の方の役割が重要になってくるのでしょう。
もし私が友人の立場だったら、こんなことを提案するかもしれません。
上司に対して:「時代が変わって、対応方法も変える必要がありますね。でも、チームを大切に思う気持ちは若い人にも伝わると思います」
若い社員に対して:「権利を主張するのは大切ですが、周りの状況も考慮できると、もっと良い関係が築けるかもしれませんね」
でも、こうした職場の問題は、現場の人だけで解決するのは限界があります。社労士による労務管理のアドバイス、人事コンサルタントによる組織運営の相談、ハラスメント相談窓口の設置。専門家の力を借りることで、より良い解決策が見つかるかもしれません。
変化の時代を乗り越える
職場環境は、確実に変化しています。多様な価値観を持つ人たちが一緒に働く時代。簡単ではありませんが、お互いを理解し合える職場を作っていくことが大切ですね。
友人の話を聞いていて、中間管理職の大変さを改めて感じました。上と下の板挟みになりながらも、職場を良くしようと努力している姿に、頭が下がる思いです。
最後に
こうした職場の問題に、簡単な答えはありません。でも、お互いの立場を理解しようとする気持ちがあれば、きっと解決の糸口は見つかるはず。
一人で抱え込まずに、専門家に相談することも大切だと思います。友人の職場が、みんなにとって働きやすい場所になることを願っています。
職場の人間関係は複雑ですが、お互いを理解し合える環境づくりが大切だと、相談を受けるたびに感じます。


