はじめに
今日は、就労支援とは少し話がずれますが、大切なテーマについて書きたいと思います。
放課後デイサービスで働く友人との会話で、兄弟児について気になったので。
兄弟児とは
兄弟児とは、障がいのある兄弟姉妹を持つ子どもたちのことです。
この子たちは、誰にも気づかれない我慢をしていることがあります。
親の時間は、どうしても
障がいをもつ兄弟がいると、親はその子に関わる時間が増えます。
通院、療育、学校との面談、日々のケア。
どうしても、手がかかる。
そうすると、障害のない兄弟は、放っておかれている気になることがあります。
学校でも、家でも
学校では、兄弟のことを気にかける。
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)、大丈夫かな」
家に帰っても、お世話をすることがある。
気がつけば、障がいのある子中心の生活になっている。
我慢している感情
でも、障害のない子も、子どもです。
親に甘えたいときもある。
わがままを言いたいときもある。
大きな声で叫んでしまいたくなるようなときもある。
「いい子」でいなきゃ
でも、言えない。
「親を困らせることになるかもしれない」
そう思って、感情を抑えてしまう。
「いい子」でいなきゃって、頑張りすぎてしまう。
まだ子どもなのに。
お願いしたいこと
だから、親御さんにお願いしたいことがあります。
たまには、障害のない子だけを抱きしめてあげてください。
甘やかしたり、わがままを言わせる時間をもってあげてください。
「あなたも大事だよ」
「あなたのことも、ちゃんと見ているよ」
そう伝えてあげてほしいのです。
友人の言葉
友人が、こんなことを言っていました。
「親は子供より先にいなくなります。残された兄弟児に負担がかからないか、心配なんです」
親亡き後、障がいのある兄弟の面倒を見るのは、兄弟児。
その重責を、小さい頃から感じている子もいます。
誤解のないように
もちろん、障害がある子に対して悪く思っているわけではありません。
その子も、大切な家族です。
ただ、障害のない兄弟姉妹にも、光を当ててあげてほしいのです。
兄弟児にも幸せになってほしい
兄弟児も、自分の人生を生きる権利があります。
兄弟の世話をするために生まれてきたわけじゃない。
自分の夢を持って、自分の幸せを追いかけていい。
それが、私の願いです。
見えない我慢をしている子たちへ
もし、この記事を読んでいる兄弟児の方がいたら。
あなたは、よく頑張っています。
我慢しすぎなくていい。
甘えたいときは、甘えていい。
わがままを言ってもいい。
あなたも、大切な存在です。
支援者として
私たち支援者も、兄弟児の存在を忘れてはいけないと思います。
障がいのある本人だけでなく、その家族全体を見る。
兄弟児が我慢していないか、気を配る。
それも、私たちの役割だと感じています。
最後に
兄弟児という言葉を、もっと多くの人に知ってほしい。
そして、この子たちの我慢や頑張りを、社会が認めてあげてほしい。
障がいのある子も、ない子も。
どちらも幸せになってほしい。
それが、私の心からの願いです。
※この記事は、放課後デイサービスで働く友人との会話をきっかけに書きました。兄弟児の皆さん、そしてご家族の皆さんが、少しでも楽になれますように。

  
  
  
  
