HSPは強みにもなる

就労支援について

わたしはおそらくHSP

わたしは、おそらくHSP(Highly Sensitive Person:とても敏感な人)だろうなと思っています。そして、それはわたしの強みかなと。

人の表情の変化を読み取ることが得意です。ほんの少しの表情の動き、視線の変化、声のトーン。そういう小さな変化に、気づくことができます。今の支援の仕事にも、この感覚は生かされています。

でも、人と話しているときに表情の変化を感じると、「今の発言、まずかったかな?」と不安になることもあります。帰ってからも行動を振り返り、一人で反省会をしてしまうときもあります。敏感さゆえの、つらさです。

鈍感力を身につける努力

だから、仕事中はしないですが、鈍感力を身につけるために日ごろから意識していることがあります。視界を狭めたり、見ないふりをしたり、聞こえないふりをしたり。そのおかげで、いい意味で感覚が鈍ってきたので、少し気が楽になりました。

就労支援の仕事や別業務の客先対応では、この敏感さが役立ちます。相手の求めていることがわかる。言葉にされていないニーズを察知できる。便利機能として、使っています。

利用者さんの中にも

利用者さんの中にも、こうおっしゃる方がいます。「敏感だから、気持ちが重いんです」。その気持ち、すごくわかります。敏感であることは、時につらいです。

でも、プラスになることも、たくさんあるんです。人の気持ちに寄り添える、小さな変化に気づける、空気を読める、細やかな配慮ができる、深く考えられる、芸術や音楽を深く味わえる。繊細で敏感だからこそ、できることがあります。

だから、支援の中で、繊細さの「気づき」についても会話に入れていきたいと思っています。「〇〇さん、人の気持ちによく気づきますね」「それって、すごく大切な力ですよ」。そんなふうに、ポジティブな面も伝えていく。

繊細な方が少しでもつらくならないように

繊細な人は、自分の敏感さをマイナスに捉えがちです。「気にしすぎ」「考えすぎ」。そう言われて、傷ついてきた人も多いと思います。

でも、それは欠点じゃない。特性であり、時には強みにもなる。

HSPという概念を知ったとき、救われた人も多いのではないでしょうか。「自分だけじゃなかったんだ」「これは性格の問題じゃなかったんだ」。そう思えただけで、少し楽になったかもしれません。

自分の特性を知ること。それは、自分を責めなくなる第一歩です。「わたしは敏感な人なんだ」「だから、疲れやすいんだ」「だから、刺激を避ける工夫が必要なんだ」。そう理解できれば、対処法も見つけやすくなります。

強みとして活かす

そして、この敏感さを、強みとして活かす。支援の仕事、芸術の仕事、カウンセリングや相談業務。繊細さが活きる場所は、たくさんあります。

でも、つらいときは、鈍感力も大事です。すべてを感じ取らなくていい。すべてに反応しなくていい。時には、見ないふり、聞こえないふりをする。それも、自分を守るための大切なスキルです。

敏感さと鈍感さ。両方を使い分けられるようになると、少し楽になります。仕事では敏感さを活かし、プライベートでは適度に鈍感に。そんなバランスが、わたしには合っているようです。

繊細な利用者さんへ

繊細な利用者さんへ、伝えたいことがあります。あなたの敏感さは、弱さじゃない。それは、あなたの持つ大切な力です。時にはつらいかもしれないけれど、プラスになることもたくさんあります。

わたしも繊細な人間として、繊細な方が少しでもつらくならないような支援ができたらいいなと思っています。「敏感であること」を否定せず、その特性を活かしながら、一緒に生きやすい方法を見つけていけたら。

最後に

HSPは、弱さでも病気でもありません。それは、個性であり、時には強みにもなります。

繊細で敏感なあなたへ。その感覚を、大切にしてください。そして、時には鈍感力も身につけて、自分を守りながら、自分らしく生きていってください。

わたしも、一緒に頑張ります。


※この記事は個人の経験と考えをもとに書いています。HSPは医学的な診断名ではありません。自分の特性を理解し、生きやすい方法を見つけるための一つの視点としてお考えください。