就労支援の現場で働いていると、「この人にはどう接するのが一番いいのだろう?」と迷うことがよくあります。
同じ私でも、受け取られ方が違う
例えば、私が真剣に事務作業をしている姿を見て、 「顔が怖い」「冷たい」 と言う利用者さんがいます。
そういう方には、できるだけ笑顔で話しかけるようにしています。安心してもらえるように、穏やかな表情を心がけます。
でも、逆のパターンもある
でも、逆ににこにこ接していると、 「障がい者を馬鹿にしているのか」 と受け取ってしまう利用者さんもいます。
そういう方には、あえて淡々と落ち着いた態度で接したほうが安心してもらえるようです。「対等な関係」を感じてもらえるような接し方を意識します。
人によって違う、望む支援の形
人によって、望む支援の形や距離感は本当に違います。
だからこそ、同じような場面でも接し方を変えなければいけないときがあります。一人ひとりのペースや感じ方に合わせることが大切なんですね。
心の中の葛藤
正直なところ、「人によって態度を変える」ことに少し抵抗があります。
全員に同じように接したい気持ちもあります。それが「公平」で「誠実」なことのような気もするから。
でも一方で、「その人にとって安心できる支援」を優先したい気持ちもあります。
マニュアルでは決められないこと
支援って、本当に難しいです。
マニュアルでは決められない部分が多く、日々試行錯誤の連続です。時には失敗もあるし、「あの時の対応は良かったのかな」と後から悩むこともあります。
でも、それでも一人ひとりと向き合い続けることが大切なのかもしれません。
これからも探し続けたい
きっと、正解は一つじゃない。
だからこそ、これからも相手をよく見て、その人にとっての”ちょうどいい距離感”を探していきたいと思います。
失敗を恐れずに、でも丁寧に、一歩ずつ歩んでいけたらいいなと思っています。
支援の現場では毎日が学びです。正解のない問いに向き合いながら、少しずつ成長していきたいと思います。