支援の仕事をしていると、「人を支える」ことの素晴らしさを感じる一方で、心身ともに疲れを感じることもあります。
今日は、支援職として働く中で感じる大変さと、私なりのセルフケアについてお話しさせてください。
なお、これは個人の体験談であり、利用者さんを批判する意図は全くありません。お互いを大切にしながら、より良い支援を続けるための気づきとして書かせていただきます。
支援現場で起こる、誤解やすれ違い
支援をしていると、時として誤解やすれ違いが生じることがあります。
例えば、利用者さんが不安な気持ちから「スタッフが悪口を言っている」「睨んでいる」と感じられることがあります。
まったく身に覚えがなくても、まずはその気持ちを受け止めることから始めます。
「そう感じさせてしまって申し訳ありませんでした。これからも、嫌な風に取られないよう気をつけますね」
謝罪ではなく、今後への配慮を伝えるようにしています。
帰る時間なのに…という現実
また、利用者さんが帰る時間になって急に泣き出され、そこから大切な話が始まることもあります。
残業をすると注意を受けるので帰りたい。でも、目の前で困っている人を放っておくこともできない。
そんなタイミングで、残業申請の連絡を上司にすることもできず…というジレンマに陥ることもあります。
支援員も人間だから
利用者さんも人間なら、支援員も人間です。
一生懸命支援をしていても、時にはしんどくなることがあります。
それは決して恥ずかしいことではないし、支援職として失格ということでもありません。
むしろ、自分の状態に気づいて、適切にケアすることこそが、良い支援を続けるために必要なことだと思います。
私のセルフケア方法
そんな私が実践している、小さなセルフケアをご紹介します。
帰り道の小さな贅沢
- 美味しいコーヒーを飲む:一日頑張った自分へのご褒美
- 好きな香水の香りを嗅ぐ:心を落ち着かせる大切な時間
- 音楽を大きめの音で聞く:車の中で思いっきりリフレッシュ
休日のリセット時間
- アニメを見る:現実を忘れて別世界に浸る
- 友人とランチやお茶:仕事以外の話をして気分転換
香りの力を活用
精油で気分を整えるのも、私の大切なセルフケアです。
ラベンダーやペパーミント、ユーカリなど、その時の気分に合わせて選んでいます。
利用者さんにも香りのサポート
実は、精油は利用者さんの心が不調の時にも活用したことがあります。
ティッシュに数滴垂らしてお渡ししたところ、「片頭痛がおさまった」「心もすっきりした」と言ってくださいました。
もちろん、アレルギーなどを確認してからですが、香りの力は支援の現場でも役立つことがあります。
セルフケアは義務ではなく、選択
大切なのは、「これをしなければいけない」ではなく、「自分が心地よく感じること」を見つけることです。
私にとってのコーヒーや音楽が、別の人にとっては読書や散歩かもしれません。
罪悪感を持たないで
支援職をしていると、「自分のことよりも利用者さんのことを」と考えがちです。
でも、自分が疲れ切ってしまっては、良い支援はできません。
セルフケアに罪悪感を持つ必要はないんです。
同じように頑張っている方へ
支援の仕事は、本当にやりがいのある素晴らしい仕事です。
でも、時には疲れることも、しんどくなることもある。それは当然のことです。
一人で抱え込まず、小さなセルフケアを積み重ねながら、お互いに支え合っていけたらいいですね。
職場環境の改善も大切
個人のセルフケアも大切ですが、職場全体で支援職の働きやすさを考えることも重要です。
- 適切な残業管理
- スタッフ間のサポート体制
- 定期的な振り返りの時間
これらも、支援の質を保つために必要なことだと思います。
最後に
今日も一日、お疲れ様でした。
小さなことでも、自分を大切にする時間を作ってくださいね。
あなたが元気でいることが、きっと利用者さんにとっても一番嬉しいことだと思います。
支援職の皆さんが、無理をせず長く働き続けられる環境づくりが大切だと、日々感じています。お互いを支え合いながら、この大切な仕事を続けていきましょう。